実家をどうするか話し合う前に考えておくことリスト

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はじめに

親が高齢になってくると、「実家を将来どうするか」を考えるタイミングは、家族によってさまざまです。
もちろん、できるだけ親が元気なうちに話し合っておくのが理想的ですが、いきなり話して揉めてしまっては本末転倒。
売却か、維持か、それとも賃貸物件として管理するのか…。
いざ話し合う前に、自分の中でどんな情報や視点を整理しておくべきかをまとめました。

実家の現状確認編

  • □ 実家の所有者(名義人)が誰か把握しているか
  • □ 固定資産税の金額や維持費の目安は確認できているか
  • □ 建物の築年数や修繕の必要性を把握しているか
  • □ 誰がどの程度、実家に思い入れを持っているか想像できるか

「売却の方向で簡単に話がまとまると思っていたのですが、妹が思いのほか実家への執着を見せて驚きました。生前は両親との関係もそれほど深くなかったはずなのに…」──そんな事例を目にしたこともあります。

人は「気が変わる」こともありますし、「みんな同意しているはず」という思い込みや、「言った・言わない」の行き違いを避けるためにも、確認と記録は大事ですね。

選択肢の洗い出し編

  • □ 売却・賃貸・空き家管理などの可能性をリストアップしたか
  • □ 不動産の市場価値や地域の相場を調べたことがあるか
  • □ 維持費と収益のバランスを見積もってみたか
  • □ 継ぐつもりの家族がいる場合、本人の意思を確認しているか

賃貸で運用するなら、収支のバランスをしっかり見積もることが大切です。
維持を選ぶなら、“孫の代まで影響するかもしれない”という視点も忘れずに。

家族との共有ポイント編

  • □ 親が実家をどうしたいと思っているか聞く機会を持てそうか
  • □ 兄弟姉妹の考えが異なる可能性に備えて心づもりをしているか
  • □ 最終的に揉めたくないという「目的の一致」を確認できているか

親が元気なうちに本人の気持ちを家族で共有しておけると良いですね。

とは言え、
長男「あの時お父さんはこう言っていた」
次男「あれはそういう意味じゃない」
長女「いや、私にはこう言っていた」
な〜んていう揉め方をすることもあるので
難しいところではありますが〜・・・(^^;

おわりに

実家の将来について話すことは、家族の過去と未来を整理することでもあります。
正解は一つに定まりません。だからこそ、「まずは現状を知る」「話し合いの地ならしをする」ことが大切です。
対立ではなく、共通の目標を探すところから始めてみましょう。

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